広島広告美術協同組合

本日は広島広告美術協同組合(広美協)の通常総会に出席してきました。

 

コロナ禍で中止、書面決議も検討されましたが、例年より広い部屋で密をつくらず、万全のコロナ対策のもと、無事開催することができました。

 

広美協の上部団体である、一般社団法人日本屋外広告業団体連合会(日広連)は、看板業界では最大の団体で、業界の発展と法令に沿った秩序ある街づくりに行政と協力して取り組んでいく団体です。

 

弊社は広島組合設立初期から所属し、先代は理事長も務め、私自身は昨年から副理事長の職を仰せつかっております。

 

ここ数年の日広連、広美協の活動で最も力を入れているのは、危険看板対策です。

 

看板は設置したその時から老朽化が始まる、とされています。

近年では管理、保守がされていない看板が老朽化し、落下する事故がおこるなど、看板類の管理、保守が大きな問題となっています。

 

行政が定める一定の基準を超える大きさの屋外広告物は、設置の前に行政に申請、許可を受ける必要があります。

許可を受けていれば、許可の更新で行政から点検報告を求められるので、その際に点検を実施することで、正しく管理、保守されることになります。

しかし、許可が必要な屋外広告物でも、許可を受けずに無許可の違反広告物が全体の7割以上であるとも言われています。

この多くが、定期的な点検が行われず、劣化が進み放置され、危険な看板となっているのが現状です。

また、行政が定める一定の基準以下の屋外広告物は許可の適用除外となりますが、管理、保守を怠ると劣化は進行し、落下等の事故の要因となり、事故が起こってしまった時の責任は看板オーナーが背負うことになってしまいます。

すべての屋外広告物(看板)は、その大きさに関わらず、オーナーの責任において管理、保守されなければなりません。

過去には落下した屋外広告物による死亡事故も発生しており、所有者に1億円以上の賠償命令が出された事例もあります。

 

屋外広告物の安全が確保されていない現状に至った背景には、

1.看板オーナーが、条例の存在を知らない。

2.看板の管理、保守の重要性が周知されていない。

3.条例を守る意志がない一部の悪質な看板業者がいる。

以上のような問題があります。

 

我々広島広告美術協同組合は行政と協力し、タウンミーティングなどを通して、看板所有者に条例の存在と看板の管理、保守の重要性を訴えていく活動を行っています。

同時に、屋外広告物点検技能講習を実施し、国土交通省がガイドラインで定める、看板を正しく点検する技能者を育てる活動にも力を入れています。

 

今後も行政と力を合わせて、業界の発展と、法令に沿った秩序ある安全な街づくりに取り組んでいきます。

 

岡山勝幸

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